やわらか食感の生落雁で、伝統和菓子の魅力を再発見

落雁と聞くと、お供え物や年配の方向けのお菓子という印象を抱く人が多いかもしれません。でも、そんな思い込みで敬遠するのはもったいないと気づかせてくれるのが、落雁諸江屋の生落雁。蜂蜜を使用することで生まれるしっとり柔らかな食感と、上品で繊細な味わいは、これまで知らなかった和菓子の奥深い魅力を知るきっかけになる可能性大です。

匠の技が織りなす3つの繊細な甘味

とくにオススメは、3種の生落雁が2個ずつ入った「生落雁詰め合わせ6個入り」¥583(税込)。淡い塩味の生落雁の間にようかんをはさみ、白と黒のコントラストが美しい「加賀宝生」は、生落雁の少しシャリシャリした舌触りと、しっとりなめらかな羊羹の食感の違いも楽しめる格調高い味わい。花の型押しが愛らしい「万葉の花」は、和三盆糖、寒梅粉、小豆とそれぞれの風味を生かした美味しさです。加賀藩献上の抹茶を使い、石臼図案の型で仕上げた「濃茶楽雁」は、つぶあんと抹茶の絶妙な調和を楽しめる一品。いずれも、他にはないやわらかな食感が、その繊細な味わいを引き立てます。

和菓子は金沢が誇る食文化

落雁諸江屋がある金沢といえば、京都や島根県の松江と並び、全国的にも知られている和菓子どころ。というのも、加賀藩の藩祖利家や二代藩主の利長は千利休の直弟子であり、歴代の藩主も茶道に力を入れていたのだとか。その影響から、茶の湯に欠かせない和菓子の需要が増え、技術が向上していったといわれています。その後庶民の生活にも浸透し、いまや四季折々の場面や人生の節目になくてはならないものに。味はもちろんのこと、見た目にも楽しませてくれる和菓子の数々には、伝統的な職人の技とともに、金沢ならではの美意識やもてなしの心が集約されています。

まとめ

創業以来、160年にわたり金沢とともに歩んできた落雁諸江屋も、金沢の和菓子の伝統を今に伝える銘店の一つ。海外から上陸する目新しいスイーツをあれこれチェックするのも楽しいけれど、時には日本の伝統的な和菓子に目を向けてみるのもまた一興。濃いめのお茶とともに生落雁をゆったりと味わいつつ、金沢の歴史や文化に想いを馳せてみれば、これまでにない上質な癒しの時間を過ごせそうです。

店舗紹介

京都にて修行した初代・嘉平氏が故郷金沢に戻り、江戸時代末期の嘉永二年(1849年)に創業した老舗和菓子店。歴史的な由緒ある「方丈菓子」や「加賀宝生」「花うさぎ」など、加賀名菓の伝統を今に伝えつつ、現代も愛されるお菓子作りに創意工夫を重ねています。

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